セイノーHDグループのLOCCOなどがユーザー意識調査
セイノーホールディングス(HD)グループでEC商品配送を手掛けるLOCCO(ロッコ)とTポイント・ジャパンは4月18日、自宅のドア前や宅配ボックスなど指定した場所で荷物を受け取ることができる「置き配」に関する意識調査結果を公表した。
対象は全国のT会員1251人。2月1~6日に実施した。
置き配は回答者の9割超が知っていると答えており、最近置き配を利用した人も20~40代はいずれの年代も過半数となった。置き配の魅力としては、再配達がないので配達員の負担が減ると回答した人が最多で、物流現場の業務負荷を改善できる手段として認知が広がっていることをうかがわせた。
置き配のサービスを「知っている」と回答した人の割合は93.6%で、「知らない」の6.4%を圧倒。「知っている」と答えた人のうち、「実際にサービスを利用したことがある」のは49.7%、「サービスを利用したことはない」は43.9%でほぼ二分された。
年代別で「置き配を利用したことがある」(「最も利用した」「最近(過去1カ月間)利用した」「過去に利用した」の合計)を選択した割合は、20代が57.1%、30代が55.4%、40代が51.6%で、いずれも過半数に達した。50代は41.4%、60代は43.0%でやはり4割を上回った。
直近1カ月の配送サービスで置き配を「最も利用した」と回答した利用者に対し、「置き配を他の人に推奨したいポイント」について尋ねたところ(複数選択可)、全8項目中、トップが「再配達がないので、配達員への負担が減る」(62.4%)で、「再配達がないため配送会社への連絡等が不要」(58.2%)、「配送に合わせて在宅する必要がない」(56.0%)などと続いた。
一方、置き配の「未利用者」が「置き配サービスに対して魅力に感じる特徴」に関しても、1位が同じく「再配達がないので、配達員の負担が減る」(32.8%)で、2位は「再配達がないので、配送時の自動車のCO2が削減され環境にやさしい」/「再配達がないため配送会社への連絡等が不要」(26.4%)、3位は「置き配でポイントがもらえる」(25.9%)となった。
「置き配を知っているが利用したことがない」人に対し、置き配を利用しない理由を自由回答形式で答えてもらったところ、全年代を通して「盗難」「盗む」「紛失」「不安」などのコメントが多く寄せられた。荷物の盗難や紛失など、防犯上の懸念から抵抗感を感じている向きが多いことが浮き上がった。
(藤原秀行)※画像はいずれもLOCCOなど提供