自動運転EV用いた工場内搬送サービス、プライムポリマーが試験導入

自動運転EV用いた工場内搬送サービス、プライムポリマーが試験導入

ヤマハ発動機とティアフォーの合弁会社が展開、外部で初採用

ヤマハ発動機は4月18日、自動運転技術を手掛けるティアフォー(名古屋市)と合弁で設立したeve autonomy(イヴオートノミー、静岡県袋井市)が手掛けている自動運転EV(電気自動車)による搬送サービス「eve auto(イヴオート)」を、大手樹脂メーカーのプライムポリマーが千葉県の姉崎工場で試験導入したと発表した。

ヤマハ発動機以外の工場で「eve auto」を本格的に試験導入するのは初めて。

屋内外の環境を含む閉鎖空間での搬送自動化ニーズへの対応を目的に新規開発したEV車両による自動搬送サービス。これまでヤマハ発動機の複数工場で試験運用を続けている。eve autonomyは成果を踏まえ、今秋ごろをめどに「eve auto」を正式にサービス提供していきたい考え。

プライムポリマーは2005年に三井化学と出光興産が出資して誕生。ポリプロピレンとポリエチレンの製造・販売を担い、千葉・大阪・山口に生産拠点を構え、同社製品は自動車材、包装材、産業材などの用途に幅広く利用されている。

同社姉崎工場は出光興産千葉事業所内に位置し、敷地内で従来は1日当たり昼夜30~40回行っていたポリプロピレンの樹脂サンプル搬送工程を「eve auto」で自動化することを計画している。


プライムポリマー姉崎工場敷地内での自動搬送の様子(ヤマハ発動機プレスリリースより引用)

(藤原秀行)

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