大阪と兵庫の物流を担う基幹拠点に、積み込み・積み下ろし作業時間を約7割削減見込む
コカ・コーラ ボトラーズジャパンは5月27日、明石工場(兵庫県明石市)敷地内に、コカ・コーラシステム国内最大級の保管・出荷能力を持つ自動物流センター「明石メガDC」が竣工したと発表した。稼働開始は7月の予定。
「明石メガDC」外観(コカ・コーラボトラーズジャパン提供)
明石メガDCは、大規模な製品保管容量(約6万パレット)と製品出荷能力(年間約8000万ケース)を備え、大阪府および兵庫県の全エリアの物流を担う基幹拠点として運用。これまで各セールスセンターで行ってきた仕分けやピッキング、在庫保管などの倉庫業務を、今後は明石メガDCへ段階的に集約していく。
対象のセールスセンターは在庫を保管しないクロスドッキング方式となり、得意先や各自動販売機などのエンド・ツー・エンドまで高効率に製品を届けられるネットワークを構築する。
設備の自動化・デジタル化を推進し、出庫に要する時間や人員による作業工程の短縮を目指す。約1500ケース(500ミリリットルPETボトルの場合)の製品荷役を一括で可能とする陸上では珍しい自動設備RORO(roll-on/roll-off )ステーションはフォークリフトでの作業と比較した場合、トラックへの積み込み・積み下ろし作業時間を約7割削減できると見込む。
同社は急速に変化する市場環境や多様化する顧客ニーズへ迅速に対応するため、全エリアの物流体制とコストの最適化を目指した「新生プロジェクト」を推進中。明石メガDC新設もその一環で、昨年2月に埼玉県内で竣工した「埼玉メガDC」に続く自動物流センターとなる。
【コカ・コーラ ボトラーズジャパン 明石メガDC概要】
所在地:兵庫県明石市大久保町西脇152
コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社 明石工場敷地内
建物の延べ床面積:33,056㎡
製品保管数量:約60,000パレット
製品出荷能力:約8,000万ケース/年
竣工:2022年5月
稼働開始:2022年7月(予定)
(藤原秀行)