3温度帯対応、自社初の立体自動倉庫導入
SBSホールディングス(HD)傘下で食品の低温物流を手掛けるSBSフレックは6月1日、茨城県阿見町で建設を続けてきた新たな3温度帯対応の物流拠点「阿見第二物流センター」が竣工したと発表した。同日、本稼働を開始した。
平屋建てで延床面積は7313平方メートル。高まる冷凍ニーズへの対応と物流人材不足の課題を解決するため、大型の冷凍自動倉庫設備をメーンに設定。隣接する2018年竣工の「阿見第一物流センター」と連結し、保管・作業効率を大幅に向上させる。
また、複数の温度帯に対応した冷蔵庫も備え、商品特性に沿った厳密な温度・鮮度管理を必要とする商品の取り扱いや、自然冷媒に対応した省エネ対策、急拡大するEC事業のニーズに対応した流通加工や出荷作業も展開する計画。
同社としては初めて立体自動倉庫を取り入れ、パレット貨物の高積みを可能にしており、保管効率を大幅に改善。冷蔵食品の保管・収納能力は1万1000パレット超に及んでいる。
(プレスリリースより引用)
首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の阿見東ICから約2キロメートル、大洗港・ひたちなか港から約1時間のエリアに位置。関東広域をカバーできると見込む。新センターと阿見第一物流センターは今後も関東エリアのマザーセンターとしての機能アップを図りつつ、全国輸配送網の中枢として成長戦略の一端を担う予定。
(藤原秀行)