JILS・大橋新会長、「共に創る持続可能な社会」の実現へ積極的にDXなど促進表明

JILS・大橋新会長、「共に創る持続可能な社会」の実現へ積極的にDXなど促進表明

SCMアカデミーや「オープンイノベーションラボ」創設も公表

日本ロジスティクスシステム協会(JILS)の大橋徹二新会長(コマツ会長)は6月14日、東京都内で開催した定期総会後に記者会見し、JILS設立30周年に当たって新たにスローガンとして打ち出した「共に創る持続可能な社会」の実現に向け、積極的にDX促進などに取り組む方針を示した。

大橋会長は「私は生産部門出身で、物流については長い間付き合って悩んできたので、会長に就任したのは大変感慨深いものがある」と胸中を吐露。「今日においてロジスティクスは重要な社会インフラであり、経営課題・社会課題を解決するための重要な方策であるというポジションを確固たるものにした」と評価した。

1992年6月の設立から30周年となり、業種や業界を超えた共に創る共創を目指す高次元のロジスティクスである「Meta-Logistics」を記念のスローガンと併せてロゴマークに採用していることに言及。「持続可能な社会の実現や直面する諸課題の解決に向けて積極的に取り組んでいきたい」と強調した。

今後の重点活動として、
(1)持続可能な社会の実現に貢献するロジスティクス
(2)サプライチェーンマネジメントの進展
(3)ロジスティクスイノベーションの推進
(4)人的資源管理(HRM)の高度化
(5)物流現場改善活動の推進
ーーを列挙。

2022年度に講じる具体策として、SCMの普及を後押しする「SCM ACADEMY of JAPAN」を設立し、調査研究や情報の収集と発信、企業間連携の促進や人材育成などの活動を進めていくことや、参加企業同士の連携を考えながらDXの実装に向けて具体的な検討を行う「オープンイノベーションラボ」を設置して各企業のDX推進を支援することなどを挙げた。

また、物流現場改善活動を積極的かつ継続的に展開している企業を認定する制度を新設することも公表した。


会見する大橋会長

(川本真希、藤原秀行)

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