【独自・関西物流展】東急不動産、大阪・茨木で新たな「環境先進物流施設」開発へ

【独自・関西物流展】東急不動産、大阪・茨木で新たな「環境先進物流施設」開発へ

府内で自社開発2棟目、危険物保管ニーズにも対応

東急不動産は6月22~24日に大阪市内で開かれた「第3回関西物流展」で、大阪府茨木市で開発を計画している新たな物流施設「LOGI’Q(ロジック)南茨木」の概要を公表した。

地上4階建て、延床面積は約16万平方メートルを計画しており、竣工は2023年度の見通し。大阪の自社開発としては2019年に完成した「LOGI’Q枚方」に次いで2件目となる。同社は他にも、センターポイント・ディベロップメント(CPD)との共同案件として、やはり枚方市で開発を進め、21年に完成。京都府内でも21年に同じく竣工している。

「LOGI’Q南茨木」は名神高速道路の吹田ICから約2キロメートル、近畿自動車道の摂津北ICから約3キロメートルに位置している。

昨今、新名神高速道路の開通などで注目度が格段に上がっている関西内陸部の中でも、茨木は大阪中心部へのアクセスに優れ、周辺人口が多く労働力確保にも強みがあることから、新たな物流適地として開発プロジェクトが相次ぎ打ち出されている。東急不動産としても、関西の需要の高いエリアで着実に開発実績を重ねていこうと注力している。

「LOGI’Q南茨木」は、同社が本腰を入れて取り組んでいる「環境先進物流施設」の一環と位置付け、環境性能の高さをアピールしている。今後は太陽光発電設備など再生可能エネルギー由来の電力活用促進を図る予定。テナント企業が施設内のオペレーションに“100%CO2フリー電力”を充てられるようにする構想だ。

また、施設の一部スペースを危険物倉庫として使えるようにすることも準備中。新型コロナウイルス感染拡大に伴う消毒液剤のニーズ増加などで危険物の取り扱い需要が引き続き伸びると見込まれることを考慮。通常の倉庫使いを希望する場合でも対応可能とし、テナント企業の意向を最大限取り入れられるようにする考えだ。


関西物流展会場の東急不動産ブース

(川本真希、藤原秀行)

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