AI活用の運転支援サービスと連携、CO2排出削減
パイオニアは6月29日、独自の燃費・電費推定技術を活用し、モビリティ分野でカーボンニュートラル(温室効果ガス排出実質ゼロ)の実現に向けた取り組みを始めると発表した。
同社は全国約70万キロメートルの道路を対象に、同社製カーナビゲーション搭載車両から収集する速度や移動距離などの「プローブデータ」と、データを基に生成した渋滞履歴情報を保有。その情報を分析して開発したガソリン車の燃費、EV車(電気自動車)の電費を推定する特許技術を持っている。
既に実用化している技術と同社が独自に展開しているAIを活用した自動車の運転支援サービス「Piomatix(パイオマティクス)」を組み合わせ、車の移動に伴うCO2排出削減をサポートする“Piomatix for Green”を構築していく予定。
同社は “Piomatix for Green”を活用することで、ガソリン車・EV車を問わず様々なメーカー・車種の燃費や電費、CO2排出量を高精度に推定するサービスやソリューションの開発、提供が可能になると説明。カーナビと連携すれば燃費や電費の良いエコルート提案、走行可能距離の可視化、給油・充電ステーションへの立ち寄り提案など、環境に配慮した移動が可能になるほか、特にEV車両においては車両情報と連携することで“電欠”の不安を解消、環境負荷が低く安心な移動を実現できるとみている。
Piomatix for Greenの活用例(プレスリリースより引用)
(藤原秀行)