専用機種開発、重量あるカートも円滑にけん引
※動画は後ほど追加いたします
ZMPは7月21日、ロボットを活用し、医療機関向けに薬剤配送や食事配膳、警備などの業務自動化・省人化をサポートする新たなソリューション「スマートホスピタル」の提供を開始すると発表した。
8月以降、実証実験を展開し課題を検証した上で、年内に製品の仕様を確定し、2023年中にサービスを始めたい考え。
新型コロナウイルスの感染拡大を契機に業務の「非接触・非対面」への移行が求められているほか、看護師や搬送スタッフ、警備員の人手不足が深刻化しているのを受け、自動化・省人化を後押しする。
医療機関内の配送ロボットとして、新たに「DeliRo Tractor(デリロトラクター)」を開発。牽引力は現状で300キログラム。病院や学校、レストランなど向け厨房機器のフジマック(東京都港区南麻布)、注射搬送カート大手のトーショーとそれぞれ開発した専用カートをデリロトラクターの後部に接続、目的のフロアまで引っ張る。カートは非常に重いため、搬送を自動化・省人化できれば、看護師らの負荷が大きく軽減できると見込む
ZMPが独自に開発したロボット運営管理システム「ROBO-HI(ロボハイ)」を利用し、エレベーターや自動ドアと連携して、ロボットが医療機関内の異なるフロアでも自由に移動できるようにする。
ZMPは搬送業務をロボットが担うことで、関係者の出入りを特定の場所に集約できるため、セキュリティーや衛生の点でも状況改善につながると期待している。警備はZMPの警備ロボット投入を想定している。
(いずれもプレスリリースより引用)
(藤原秀行)