川崎汽船グループ、ハイブリッドEV曳船を25年前半に徳山下松港へ配備計画

川崎汽船グループ、ハイブリッドEV曳船を25年前半に徳山下松港へ配備計画

海運領域の脱炭素貢献目指す

川崎汽船は7月22日、グループ会社のシーゲートコーポレーションがハイブリッドEV(電動)曳船を建造すると発表した。

新型曳船は陸上の充電器を使用して充電する大容量のリチウムイオン電池によるモーター駆動方式に加えて、作業中のリチウムイオン電池のバッテリー残量不足を補うため、発電機を搭載したハイブリッドEV方式を採用する。発電機用燃料を段階的に次世代燃料へ置き換えていくことで、最終的には完全ゼロエミッション(温室効果ガス排出実質ゼロ)船とすることが可能という。

2025年前半に山口県の徳山下松港への配備を予定している。同地区初の、主機関を搭載しない曳船になる見通し。海運領域の脱炭素促進への貢献を目指す。

川崎汽船は昨年11月、環境に関わる長期指針「“K”LINE 環境ビジョン 2050」の一部を見直し、新たな2050年の目標として「GHG(温室効果ガス)排出ネットゼロに挑戦する」ことを打ち出した。今回の取り組みもその一環。


ハイブリッドEV曳船の完成イメージと概要(プレスリリースより引用)

(藤原秀行)

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