リースバックで事業資金サポート
投資型クラウドファンディングを手掛けるクラウドファンディングは8月9日、一般投資家からクラウドファンディングで資金を募り、運送事業者を金融面で支援するファンド「モビリティファンド」を8月から稼働させると発表した。運送事業者の経営改善を目的としたクラウドファンディングは日本初という。
同社は「所有から利用する時代へ」のトレンドに合わせて今後も同様のスキームのファンドを組成し、広く運送事業者の経営環境の改善、ドライバーの待遇改善などのSDGsへの取り組みを加速させていく方針。
モビリティファンドはインターネットで投資家から集めた資金を使い、運送事業者が保有する車両を購入、そのまま同じ運送事業者にリースするリースバック方式を採用。運送会社に資金調達支援を行う一方、投資家にはリース料などの収益から配当を支払う仕組み。
運送業界では近年、車両価格や人件費の継続的な高騰によって収益性が悪化しているほか、直近では新型コロナウイルスの影響の長期化や、原油やアドブルー(排ガス浄化液)の価格高騰なども相まって経営環境が急速に厳しさを増しているため、資金繰りの改善が求められている。
モビリティファンドは企業の資金需要に応えることが可能となっており、運送事業者の経営改善につなげられると見込む。
運送事業者における資金調達の方法は、金融機関による融資やリース、車両売却が一般的。モビリティファンドはリースバック方式で、車両売却後もそのまま同じ車両がリースされるため、導入前と同様に利用できるのがメリット。リース中の車両でも対応が可能となっており、場合によっては毎月のリース料が削減できることもあるという。
車両売却で獲得した資金は、喫緊の資金繰りに加え、従業員の待遇改善など自由に使用できる。運送事業者の経営環境の改善、ドライバーの待遇改善といった点でSDGsへの取り組みとして社外にアピールすることも可能。
(クラウドファンディング提供)
(藤原秀行)