発生から2日、ようやく鎮圧
茨城県守谷市のアズマロジスティクス物流拠点「守谷配送センター」で8月14日未明に発生した火災は、2日以上が経過した8月16日午前、地元消防による懸命の消火活動の結果、延焼拡大の危険がない「鎮圧」の状態になった。
ロジビズ・オンラインが現地を取材した8月16日午後の時点では、ほぼ火は消し止められたとみられるが、物流拠点周辺には異臭が漂い、まだ煙はあちらこちらから上がっている状態。鎮火には至っていない。
4000平方メートル超の物流拠点は、外壁が大きくへしゃげるなど、建物自体は相当な被害を受けていることが一見して分かる状態。詳細はまだ不明だが、2日以上燃え続けたため、ほぼ全焼になっているとみられる。倉庫火災の恐ろしさをまざまざと見せつけた。
現場の物流拠点
常総地方広域市町村圏事務組合消防本部などによると、火災は8月14日の午前2時27分ごろに発生。消防車20台以上が出動し、消火活動に当たってきた。ゴム手袋やマスクなどを取り扱っていたとみられ、出火当時、物流拠点は無人だった。
現場周辺は工場や物流拠点が立ち並ぶエリア。近隣の物流センターの幹部は「火の勢いがかなり強かった。今日は風向きの関係で異臭もすごい。倉庫火災の怖さを痛感させられた」と驚いた様子で語った。別の工場に勤める男性は「1日以上、炎が見えていた。まだ鎮火していないので中は調べられていないだろうが、この状態ではおそらく全焼ではないか」との見方を示した。
ひしゃげた外壁
相当被害を受けているとみられる内部
現場の向かい側に集まっている消防車
建物の裏手からも黒く焦げた姿が見える
(藤原秀行)