消防区画またいでAGVが行き来可能、商品格納棚を持ち上げピッキングエリアに移動
ギークプラスは8月24日、今年秋をめどに、新たな庫内作業自動化のソリューション「PopPick(ポップピック)」を発売すると発表した。
同社が扱っている、商品保管棚をAGV(無人搬送ロボット)「EVE」シリーズが持ち上げてステーションと呼ぶピッキング作業場所まで搬送すると、ステーションで出庫する商品を収めたコンテナをクレーンが棚から取り出し、作業者の手元まで自動で運ぶ。庫内を作業者が歩き回る必要がなく、商品の保管効率もアップできるのがメリット。
「PopPick」(ギークプラス提供)
倉庫の高さを有効活用し、防火シャッター直下を通過できる高さ(3.9メートル)で稼働が可能。消防区画をまたいでロボットが行き来することで、消防区画ごとでオペレーションを区切らず、広い空間を一体的に運用できるのが特徴。ラックの保管効率向上に加え、AGVのメリットのコストパフォーマンスと台数設定の柔軟性を生かした設計を採用している。
出荷動向などのデータを基に、今後のオーダーを予想して出荷が見込まれる商品の入ったコンテナを1つの棚に集めておく機能を持たせており、より短時間で作業を終えられるようにしている。クレーンは1つのステーションで2台が稼働し、1時間に500コンテナを取り扱える。AGVは1回に60個のコンテナを搬送できる。
PopPickは9月13~16日に東京都江東区有明の東京ビッグサイトで開催される「第15回国際物流総合展」に出展する予定。
(藤原秀行)