「目視外飛行」実現へ通信寸断時の緊急着陸など確認
ドローン(小型無人機)に関連する日本USA産業振興協議会(JUIDA)、総合研究奨励会日本無人機運行管理コンソーシアム(JUTM)、日本産業用無人航空機工業会(JUAV)の3団体は2月8日、福島県のロボット開発用拠点「福島ロボットテストフィールド(福島RTF)」で今年1月23日、操縦者らの目が届かない遠距離を、途中の経路に補助者を置かずにドローンを飛ばす「目視外飛行」実現に向けた各種実証実験を行い、成功したと発表した。
3団体が協力して同様の実証実験を手掛けるのは初めて。実験には他の研究機関や民間企業、業界団体なども参加した。
運行管理システム(UTM)を生かして複数のドローンを目視外飛行させた。万が一操縦者側との通信が途絶えても機体が適切な場所に自動で着陸できるかや、飛行ルートに別のドローンが侵入した場合に回避できるかといった点を確認した。
得られたデータは、目視外飛行に必要な機能を備えていると認定する評価基準の策定などに反映させていく。実証実験は石田真敏総務相も視察に訪れた。
実証実験の模様(JUIDAなど提供)
(藤原秀行)