八幡ねじの物流倉庫に導入、遠隔で利用サポート
ロボット開発を手掛けるスタートアップのキビテクは9月16日、八幡ねじ(愛知県北名古屋市)の中部テクノセンター(岐阜県各務原市)の物流倉庫内で、キビテクが開発した高度自律型遠隔制御システムを自律走行型搬送ロボットに搭載した「HATSキャリー」の運用を開始したと発表いた。
これまでのロボット導入は、環境の整理整頓、レイアウト変更が前提となることが多く、日常業務の停止や現場社員の負担が大きいことなどが導入の障壁になっていた。HATSキャリーは遠隔から人がサポートすることで、現場の作業スタッフがロボットに精通する必要がなく、計画時にどこからどこまで運ぶかの位置だけを指定すれば運用開始が可能。
ロボットが通行しにくかったり、停止してしまったりするような場面でも、遠隔から人がオペレーションでサポートし、ロボットが働きながら現場にフィットさせられるため、実運用開始までの期間が圧倒的に短いことが特徴。倉庫や工場、オフィス、商業施設、病院、ホテルなど幅広いシーンでの活用を想定している。
1台からでも運用できる。遠隔サポート付き搬送ロボット込みのサブスクリプションも利用可能で、導入のハードルを下げている。
撮影場所:八幡ねじ中部テクノセンター(いずれもキビテク提供)
(藤原秀行)