関西エリアの建築・建材物流サービス中核に
大和ハウスグループの大和物流は10月4日、大阪府東大阪市で新たな物流施設「東大阪物流センター」が竣工、同日に稼働を開始したと発表した。地上3階建て、延床面積は2万7929平方メートル。
東大阪物流センター
新拠点は関西エリアにおける建築・建材物流サービスの中核拠点として、建築資材や住宅設備、機械などを扱う製造業者、流通業者向けに、エリア配送、共同配送といった効率的な輸配送ソリューションを展開する。
併せて、旧「門真物流センター」(大阪府門真市)と旧「大東物流センター」(大阪府大東市)の事業を新拠点に移転。両拠点の車両や人員、物流ノウハウなどを統合し、安定的な事業運営を図る。
新拠点は阪神高速13号東大阪線の水走ICから約1キロメートルで、大阪市中心部まで約30分圏内と、配送拠点として最適な立地。大阪外環状線(国道170号線)が隣接しており、東大阪市をはじめ、門真市、寝屋川市、八尾市など大阪市近郊の主要都市もカバーできると見込む。
所在地の地図
重量物の保管・荷役にも対応する低床式を採用。開口スペースには18台の大型トラックが同時に接車できるようにしており、合計6基の搬送設備を活用することでスムーズな貨物の搬送が可能と見込む。
倉庫内観(1階)
トラックバース
屋上に約600キロワットの太陽光パネルを敷設し、発電した電力を施設内で自家消費するとともに、余剰電力は固定価格買取制度(FIT)を通した売電を予定。省エネ性に優れるLED照明を全館に導入し、環境に配慮した省エネルギー運営を目指す。
上空写真(いずれも大和物流提供)
施設概要
名称:大和物流株式会社「東大阪物流センター」
所在地:大阪府東大阪市宝町17番25号
敷地面積:19,688.18㎡(約5,955.67坪)
延床面積:27,929.77㎡(約8,448.76坪)
構造・規模:鉄骨造 地上3階建て 低床式
床荷重:各階:2.0t/㎡
梁下有効高:各階:5.5m
搬送設備:貨物用エレベーター4基(3.6t:3基、4.6t:1基)、垂直搬送機2基(1.5t)
環境対応:全館 LED 照明導入、ソーラーパネル敷設 ※2023年1月頃発電開始予定
(総発電容量:ソーラーパネル:約623kW、パワーコンディショナー:約500kW)
(年間予定発電量:約67万kWh)
アクセス:阪神高速13号東大阪線「水走インターチェンジ」から約1km
最寄り駅:近鉄けいはんな線「新石切駅」から約750m※Osaka Metro中央線と直結運行
着工:2021年8月7日
竣工:2022年9月28日
稼働:2022年10月4日
施主:大和物流株式会社
設計・施工:大和ハウス工業株式会社
運営:大和物流株式会社
(藤原秀行)