11月7日付、国際物流の領域強化し業績安定化図る
商船三井は11月8日、傘下で海上・航空フォワーディングなどを手掛ける商船三井ロジスティクスを11月7日付で完全子会社化したと発表した。
以前は商船三井が株式の約75%、残りを近鉄エクスプレスがそれぞれ所有していた。商船三井ロジスティクスが近鉄エクスプレスの株式を取得した。取得額など取引の詳細は開示していない。
主力の海運業は経済環境の影響を受けて収益が大きく変動しやすいため、商船三井ロジスティクスを完全子会社化することで、国際物流の領域を強化し、業績の安定化につなげたい考え。
商船三井ロジスティクスは1989年、商船航空サービスと三井航空サービスが合併し、エムオーエアシステムとなった後、2001年に現社名へ変更した。21年3月期の連結売上高は500億円。
商船三井はこれまでにも、不動産業のダイビルを完全子会社化するなど、事業の多様化に注力している。
(藤原秀行)