EC市場成長に対応しサービス対象拡充、23年中に2000店まで拡大目指す
ヤマト運輸は11月17日、フリーマーケットやインターネットオークションで取引が成立した商品を、スーパーマーケットや商業施設といったユーザーの生活動線上にある店舗から発送できるサービスを同日、開始したと発表した。
「メルカリ」「ヤフオク!」「PayPayフリマ」の商品が発送可能。
新型コロナウイルスの感染拡大でEC市場が成長し、フリマやネットオークションの利用も伸びていることに対応する。ヤマトは荷物の受け取りと発送で多様な選択肢を提供、ECや宅配の利用をさらに促進したい考え。
ヤマトは2020年11月、EC購入商品受け取り・返品システムを手掛ける英国のDoddle Parcel Services(ドゥードル・パーセル・サービシズ)と連携し、同社が開発したシステム「Click & Collectシステム」を導入することで、EC事業者がヤマトを活用して対象店舗に荷物を配送、購入者が買い物のついでに店頭で引き渡してもらえるサービスをスタートした。
今回は新たにDoddleのシステムをマルイやモディ、デリシア、ツルハドラッグが導入、各対象店舗でサービスを利用できるよう拡大した。「マルイ」「モディ」「デリシア」の対象店舗は同日から取り扱いを始めており、「ツルハドラッグ」は2023年1月以降の開始となる。
ヤマトは2023年中に発送可能店舗を約2000店まで拡大するとともに、個人間取引の利便性をさらに向上させるサービスを拡充していく予定。
利用の流れ
発送取り扱い店舗
取り扱い開始日 | 施設 | 店舗数 |
2022年11月17日(木) | マルイ、モディ(商業施設) | 20店 |
デリシア(スーパーマーケット) | 50店 | |
2023年1月下旬以降 | ツルハドラッグ(ドラッグストア) | 一部店舗から順次開始 |
(藤原秀行)※いずれもヤマト運輸提供