有名コンサルティングファーム出身者らが講師、実践的なスキル育成に重点
Hacobuは11月21日、物流業界を取り巻く課題解決を支援するため、物流DXを推進するデジタル人材育成の企業向け研修プログラム「MOVO ACADEMY(ムーボ・アカデミー)」の提供を2023年1月1日に開始すると発表した。
各企業の経営課題に応じて内容をカスタマイズし、物流企業のDX推進に不可欠な「課題抽出力」「企画立案力」「推進力」を身につけるための講座を計6回実施。物流DXの実現に向けた次世代の物流プロフェッショナルの育成を後押しする。
業界全体の人手不足・高齢化に加えて、他社・他業界の情報を得る機会が少ない物流業界で、データを活用して経営効率化などにつなげる「データドリブン・ロジスティクス人材」の育成が急務と判断。Hacobuとして物流企業のDXに向けたコンサルテーションを専門に取り組んでいるHacobu Strategyの知見を活用し、物流企業の人材育成を加速させることにした。
講師陣は、コンサルティングファーム、小売・流通業界の外資系大手などで、物流やSCM部門の責任者を歴任した物流のスペシャリストを準備。改革を手掛けてきた経験を基に実践的な講義を行う。
受講者所属企業の実際の物流データを使用して課題を抽出し、物流課題を解決できる、具体的かつ効果的な施策を立案できるスキルを身に付けられるようサポート。最終日には受講者所属企業のマネジメント層へプレゼンテーションを行う。実践的なスキルとノウハウを身に付けられることに軸足を置いている。
プログラムの修了後、さらに知識習得を目指す上級者向けクラスや、物流DXの講師を育成するTTT(Train the trainer)講座など、コース種類の充実を予定。アルムナイ(卒業生コミュニティ)などの 、受講生・受講企業が参加する物流業界の交流プログラムの提供なども視野に入れている。
主任講師:丸山正晃氏
(Hacobu Executive Advisor)
アクセンチュア、KPMGジャパンでサプライチェーン部門等の総責任者を経験。日本ロジスティクスシステム協会(JILS)でもロジスティクス経営士・物流技術管理士の講師・資格認定委員として27年間、教育活動に携わる。
特別講師:佐藤健次氏
(Hacobu執行役員CSO=最高戦略責任者=)
ウォルマート/西友で物流・輸送、補充、eコマース、SCM、全社構造改革の責任者を歴任。日本の物流責任者として、各国のリーダーおよびパートナーと物流革新を推進。前職はアクセンチュアサプライチェーングループのマネージングディレクター。
担当講師:黒田将行氏
(ストラテジー本部 Logistics Expert)
アマゾンジャパンやウォルマート/西友などの小売企業を中心に物流・輸送の実務責任者を担当。SCM、IT、BPR(全社構造改革)など、数多くの改革プロジェクトの基礎となるデータ分析を経験。データサイエンティスト。
期間:6ヵ月間(6回、各2時間)
開催方法:企業型研修、講師派遣、対面でのワークショップ形式
カリキュラム:各講座の受講、課題・宿題への取り組み及びプレゼン形式での発表、講師からのフィードバック
受講対象:物流、ロジスティクスを再定義し、経営効果を得たい責任者、現場リーダー
(藤原秀行)※写真類はいずれもHacobu提供