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東大発ベンチャーTRUST SMITHグループ由来のRENATUS ROBOTICS、「ワンストップ梱包」⽅式採⽤した新たな⾃動倉庫システムの提供を開始

東大発ベンチャーTRUST SMITHグループ由来のRENATUS ROBOTICS、「ワンストップ梱包」⽅式採⽤した新たな⾃動倉庫システムの提供を開始

ピッキング・集約・梱包を⼀括で実施可能、⼈件費が最⼤3分の1と見込む

東京大学発のAI・ロボティクスを手掛けるベンチャーTRUST SMITHグループからカーブアウトした、EC物流倉庫を中心に完全無人倉庫をグローバルに提供することを目指すスタートアップ企業米国のスタートアップRENATUS ROBOTICS(レナトスロボティクス)と日本法人は11月24日、独⾃の「ワンストップ梱包」を活用した⾼効率な⾃動倉庫システム「RENATUS(レナトス)」の提供を開始したと発表した。

導⼊設備を⼤幅に削減した設計を採用し、イニシャルコストの⼤幅な削減に成功。ワンストップ梱包⽅式のため従業員の⼈件費が最⼤で3分の1に圧縮できると見込む。さらに、故障リスクを分散させ、倉庫全体のダウンタイムの発⽣リスクを最⼩化しており、⾼効率・低コスト・低リスクな無⼈倉庫が実現できると説明している。


棚ごと運ぶAGVの例

同社は、既に多くの現場で使われている、棚搬送型AGV(無人搬送ロボット)を⽤いた自動化について、Amazon Robotics(アマゾンロボティクス)の提供するKiva(キバ)のように地上を⾛⾏する従来のAGVでは、荷物を移動式ラックごと抱えて⾛ることで作業員の元まで荷物を運搬するが、届いたラックから⽬的の荷物をピッキングする作業では、荷物をラックから探し出す必要があり、時間の無駄が⽣まれていると指摘。

加えて、従来の移動式ラックは安全のため⾼さの制約があり、保管効率が悪いという課題を抱えていると説明している。

また、フランスのExotec(エクゾテック)が提供するSkypod(スカイポッド)のように3次元⾛⾏するAGVは、⽔平⽅向に加え垂直⽅向にも⾛⾏可能で、AGVはラックを登ることで荷物が⼊ったコンテナを回収し、作業員の元まで運ぶため、ラックを⾼く建設して⾯積効率を高められるのが利点と解説。その一方で、 機構が複雑なため、値段が⾼価なことや、 出荷順に従ってピッキングができないため、一連のオペレーションの下流に順⽴てのための装置(バッファ装置)と作業⼈員を配置する必要があることなど、コスト⾯や効率の低さ、故障リスクに課題があり、近年問題視されていると言及。

そうした課題を解決するため、RENATUSを生み出したと強調している。

RENATUSは倉庫内に建てられた⾼さ5~20mのラック内で、ラックに敷設されたレール上を専⽤シャトル「RENATUS SHUTTLE」が⾛⾏することでコンテナを効率的に作業者の元へと運ぶ次世代の自走倉庫システム。従来のものと異なり、ワンストップ梱包と圧倒的なピッキング速度、究極の格納効率の3点が特徴とアピール。

具体的には、RENATUSはコンテナ単位で荷物を輸送するため、ピッキング作業は常にコンテナの中⾝をピックするのみで完結し、荷物を探す・迷うといった時間のロスやミスが発⽣しない上、シャトルが作業者へコンテナを供給するタイミングは全て後述のRENATUS CORTEXにコントロールされており、完全に順⽴てされているため、作業者はコンテナからピックした荷物をそのまま出荷⽤の段ボールに繰り返し⼊れていけばいいだけなのが利点と説明。ピッキング・集約・梱包の3⼯程が一度に達成できる「ワンストップ梱包」が可能になったと話している。

また、RENATUSは従来の3次元⾛⾏型AGVと異なり上下⽅向へ⾃⾛せず、ック内の各フロアのシャトルが⽔平2⽅向の⾼速移動に特化(4m/s)することで、業界最速の輸送を実現したと紹介。さらに、機体およびラックの設計で余計な複雑さを排除したため、3次元⾛⾏型に⽐べ故障が起こりづらいだけでなく、価格を⾮常に安価に抑えられたという。

加えて、各フロアの外縁部には⾼速昇降リフトを配置し、荷物の上下⽅向への運搬を⾏う方式を採用。昇降リフトの移動速度は従来の3次元⾛⾏型AGVを⼤幅に上回り(4m/s、4m/s²)、庫内搬送をさらに⾼速化することに成功したと語っている。1時間1⼈当たり500⾏以上のピッキングを実現できると見込む。作業員が倉庫を歩き回ってピッキングする際の効率は25⾏程度のため、約20倍の⾼速化につながるとみている。

配⾞最適化アルゴリズム「RENATUS CORTEX」はシャトル2000台を同時制御。計算結果は高速通信「ローカル5G」を介して各シャトルに伝達される業界初の⽅式を採用しており、機器間の安定した⾼速通信を実現している。バッファ装置やベルトコンベアなどの設備を削減できるため、⾯積効率が⼤幅に向上し、コンテナ100万箱以上を1拠点に⾼密度保管することが可能となったという。

(藤原秀行)※写真類はRENATUS ROBOTICS提供

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