物流DX促進、自社の業務効率化にもつなげる狙い
NIPPON EXPRESSホールディングス(HD)が、スタートアップに投資するコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)「NXグローバルイノベーションファンド」を新設、新技術の育成に注力することが分かった。近く正式発表する。
SBIホールディングス傘下でベンチャー投資を手掛けるSBIインベストメントと組み、CVCを新設。有望な技術を持つスタートアップの事業をバックアップし、物流領域のDXを促進、自社の業務効率化にもつなげていきたい考え。
NXHDは2021年12月、SBIインベストメントなどのベンチャーキャピタル3社に出資する方針を公表していた。CVCの運用を開始し、より取り組みを強化する。
CVCは運用期間が10年、投資額は1社につき数千万円から数億円とすることを想定しているもよう。投資枠は50億円になるとみられる。NXHDはCVC立ち上げと同時に、社内に投資先企業との共同事業検討などを担う部署を新設する予定。
物流業界ではヤマトホールディングスもグローバル・ブレインと連携しCVCを運営しているほか、セイノーホールディングスが物流事業領域を専門とする投資ファンドに参画している。
(藤原秀行)