スマホ利用し車両走行や作業の情報をリアルタイムで管理可能に
都築電気は12月14日、物流業向け総合クラウドサービス「TCloud for SCM」の第1弾として「動態管理サービス」の提供を開始したと発表した。
「TCloud for SCM」はサプライチェーン・ロジスティクス領域における様々な業務データを収集・可視化・分析するサービス。 今回提供を開始した「動態管理サービス」はスマートフォンを活用して車両走行情報や作業情報のリアルタイム管理を実現できるため、専用の車載端末やシステム構築初期費用は不要で、スピーディーかつ低コストでの導入が可能。
同社は物流業向けのICTサービス提供に20年以上取り組んでおり、500社を超える物流企業向けに生かせる業界知識と経験を保有。そこで培ったノウハウをクラウドサービスとして幅広い領域の企業に提供し、「業界課題への対応」と「持続的な価値向上」を支援する。
サービスのイメージ
運用イメージ(いずれも都築電気提供)
利用料は1ライセンス当たり月額1250円から(コールセンターサポート含む)。初期費用無料で、スマートフォンおよびSIMカードを含めたメニューや、その他各種オプションも準備している。
「TCloud for SCM」はまず「動態管理サービス」を展開しながら、サプライチェーン全体で利用可能な新機能(温度情報管理、納品先カルテ、到着時刻予測、CO2排出量計算など)を順次提供し、将来は物流業向け総合クラウドサービスとして顧客の業務課題解決と社会課題解決を支援する。
また、サービスの仕組みを応用し、物流業以外の業界へ向けた展開も検討する。「TCloud for SCM」は2027年3月までに1万2000ライセンスの利用を目指す。
(藤原秀行)