NEXT Logistics Japan、世界初の量子コンピューティング技術用いた自動配車×積み付けシステム導入

NEXT Logistics Japan、世界初の量子コンピューティング技術用いた自動配車×積み付けシステム導入

「2時間以上の業務を1分未満に劇的短縮」と説明

日野自動車傘下で幹線輸送サービスを手掛けるNEXT Logistics Japan(NLJ)は12月15日、エー・スター・クォンタムと連携し、量子力学の考え方を用いて、膨大な組み合わせ計算を従来型コンピュータより高速に実行できる「量子コンピューティング技術」を用いて自動配車と積み付けを実現するシステム「NeLOSS(NEXT Logistics Optimal Solution System:ネロス)」を導入したと発表した。

ネロスは主に人の知識・経験に基づいて行われている、荷物を輸送する際の車両への配車・積み付け業務のデジタル化・効率化を図るのが狙いで、世界初の試みという。

トラックドライバー不足やECの荷物増加を受け、配車と積み付けをそれぞれ単独で自動で行うシステムはこれまでにも販売されていたが、配車と積み付けの両方を自動で計算するシステムは、考慮すべき変数が多く、従来の技術では計算に膨大な時間を要するため実用化されていなかった。

人による配車×荷物の積み付け業務が2時間以上要していたのに対し、ネロスは40秒から1分未満で割り付け・積み付けの組み合わせ最適解を算出できるという。NLJは業務時間の短縮とより付加価値の高い業務への人の重点配置が可能になるとみている。

■NeLOSS 概要
NEXT Logistics Optimal Solution System

(NLJ提供)

(藤原秀行)

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