24年4月竣工見込む、4案件集中建設プロジェクトの一環
プロロジスは12月21日、茨城県古河市でBTS型物流施設「プロロジスパーク古河5」の起工式を開催したと発表した。
地上4階建て、延床面積は約5万㎡を計画しており、免震構造を採用する予定。竣工は2024年4月を見込む。入居する企業の詳細は開示していない。
「プロロジスパーク古河5」完成予想図
物流施設が集積するロジスティクスパークとして開発中の「プロロジス古河プロジェクト フェーズ2」の敷地内で建設する。
開発地は、関東地方のほぼ中央に位置する北利根工業団地内に立地。国道・高速道路を利用して、東西南北の主要都市・港・空港まで約1時間で到達可能。圏央道の五霞ICと境古河ICから各約10分で、圏央道から接続する東名・中央・関越・東北・常磐・東関東自動車道も利用しやすく、関東全域に加えて東北方面や関西方面へのアクセスもスムーズと見込む。
東北道と並走する国道4号のバイパスとして整備されている新4号国道にも約3分と至近。新4号国道は、古河エリアから国道16号に接続する庄和ICまでの全区間が片道4車線以上に整備され、都心部方面へのアクセス利便性でも優位性を持つ。
さらに、自動車30分圏内にはJR宇都宮線沿線の住宅地があり、北は栃木県小山市までカバーされ60万人超の人口を擁しており、雇用にも有利な地域とみている。
2階へのスロープを設け、45フィートコンテナセミトレーラーが直接アクセスできるようにする。トラックバースは1・2階で計約50台分、トラック待機場は約40台分を整備するとともに、敷地内に乗用車駐車場約120台分を確保する。
環境負荷低減の一環として屋根面には自家消費型太陽光パネルを設置し、余剰電力が生じた場合は「プロロジス古河プロジェクト フェーズ2」各施設への電力供給、および他の施設への自己託送によるグリーン電力供給の実施を検討している。
LED照明やセンサー付きLED照明の採用に加え、施設の消費電力や水の使用量をリアルタイムでモニタリングできる「プロロジススマートボックス」を採用する。気温・湿度・雨量・風速・地震などの気象・環境データも取得可能で、データの活用・分析により、施設運営の効率化を後押しする。
CASBEE(建築環境総合性能評価システム) Aランク、およびBELS(建築物省エネルギー性能表示制度)の最高位5スターを取得予定。「ネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)認証」も取得する方針。
「プロロジスパーク古河5」計画概要
名称 | プロロジスパーク古河5 |
開発地 | 茨城県古河市 |
敷地面積 | 約32,000㎡(約9,700坪) |
計画延床面積 | 約50,000㎡(約15,200坪) |
構造 | 地上4階建て、PC造(免震構造) |
着工 | 2023年1月 |
竣工予定 | 2024年4月 |
「プロロジス古河プロジェクト フェーズ2」は総敷地面積が17万7000㎡。23年3月に竣工予定のマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク古河4」と、今回公表した「プロロジスパーク古河5」に加えて、2棟のBTS型物流施設の開発を計画中。
多様な用途で利用できるマルチパーパス型ロジスティクスパークとして開発を進めており、「プロロジス古河プロジェクト フェーズ2」の各施設へ送電するための特別高圧電力を受電する計画。冷凍冷蔵倉庫、工場用途、大規模なマテハンや自動倉庫の導入、館内全域への空調設備など、大量の電気を使用する用途にも対応可能にする。工業用水や中圧ガスなど、その他インフラも充実させる。
「プロロジス古河プロジェクト フェーズ2」開発エリア完成イメージ(いずれもプロロジス提供)
(藤原秀行)