スコアが+16.8ポイントの大幅改善 施設環境改善を推進
プロロジスは12月22日、カスタマーエクスペリエンスの向上を目指し、新型コロナウイルス禍以降で初となる、第3回目の「施設満足度調査」を2022年夏に実施したと発表した。
調査の結果、特にプロロジスパークの就業者の構造については以下の変化があり、就業に関する多様性の広がりが確認できたと結論付けた。
① 年齢構成:高齢化と若年化が双方進む
② 働き方 :レギュラー勤務とシフト勤務の両極へ広がる
③ 通勤手段:公共交通機関での通勤率が大幅に減少し、個別通勤が進む
加えて、新型コロナウイルスのまん延状況を経て、衛生面の意識が高まっていることも確認できるなど、今後のプロロジスパークの就業環境の一層の改善に参考となる結果が得られたという。
■ 2022年 施設満足度調査結果 主なポイント
スコアが2019年前回調査比で+16.8ポイントの大幅改善
就業者の属性構造に大きな変化 ‐ 年代の多様化と、雇用構造の変化
→ 就業者の年代が平準化傾向に、また、正社員・契約社員比率が上昇し、雇用安定化の動きもみられる
→ 一方で、いわゆるすきまバイト(スポットワーク)の認知率が56.5%、実際にすきまバイトしているとの回答が8.9%となり、すきまバイトという新たな働き方が徐々に浸透
自家用車での通勤者シェアが前回2019年調査比16.8%の大幅な増加、電車通勤シェアは12%減少
→ 新型コロナウイルス流行に伴い、感染防止の観点で非接触の通勤手段を推奨するご入居カスタマーや、それを選択する就業者が増加したか
トイレに対する満足度と、サーベイ結果(eNPS®*)の相関が見られた
→ トイレの満足度(清潔さ、マナー、設備)が高い施設ほど、施設全体の満足度も高い
プロロジスは2016年より3年に1回、施設満足度調査を実施し、その結果をプロロジスが運営している各物流施設のリニューアルや新たなサービスの提供、施設開発の計画策定の参考にしている。
例えば、過去実施した施設満足度調査の結果を受け、プロロジスパークで顧客企業の従業員により快適に過ごしてもらえるよう、下記をはじめとした、様々な改善を図っている。
休憩スペースをよりリラックスできる空間にするため、カフェテリア風のゆったりとしたデザインへの変更、1人向けシートの拡充やフリーWi-Fiの導入
館内の売店・コンビニエンスストアの充実、セルフレジ採用による24時間化
さらに、本年実施した施設満足度調査の結果を分析し、新型コロナウイルスの感染拡大・流行を受けて、施設に対する衛生面のさらなる向上や、休憩スペースのレイアウトの変更などについて、具体的な施策の検討を進めている。
■ 参考:調査実施概要
調査対象 | アメニティ施設・サービスのある18のプロロジスパーク内で勤務している全ての正規・非正規従業員 |
調査実施会社 | 株式会社ツナググループHC(https://tghc.tsunagu-grp.jp) |
有効回答者数 | 2,944件(回答率33.6%) |
回答者属性 | 10代~70代 / 男性:51.0%、女性:48.1%、その他:0.8% |
施設満足度調査 案内の様子
NPS(Net Promoter Score)は「友人や同僚に薦めたいか?」という質問への回答から算出されるロイヤルティを測る。欧米では株式公開企業の30%以上がNPSを使用していると言われ、日本でも顧客満足度を測る新しい指標として、NPSを活用する企業が増えている。
eNPSは、Employee Net Promoter Scoreの略称で、「親しい知人・友人にあなたの職場をどれくらい勧めたいか」を尋ね、「職場の推奨度」を数値化している。
(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用