将来の自動運航船念頭、25年春までにシステム確立目指す
川崎汽船と川崎近海汽船、川崎重工業の3社は1月5日、港湾内で船舶の操船、離着岸、係留作業に関する安全性と効率化を向上させるため、「安全離着岸支援システム」を共同で研究・開発すると発表した。
川崎汽船と川崎近海汽船が持つ操船ノウハウと川崎重工業が有する最新技術を組み合わせ、世界で初めて推進機と係船機を同時に連携制御するシステムを構築。離着岸操船や係船作業の課題解決と安全性確立を図る。卒来の自動運航船実用化も念頭に置いている。
現在、港湾内の離着岸作業は、操船技術に精通し、船固有の操縦性能と係船設備の特性を熟知した乗組員が手掛けている。3社はさらに磨きをかけるため、操船者の安全離着岸操船をAIなどの最新技術でアシストし、港内操船、離着岸操船、係船作業、係船管
理の4つの対応を一気通貫で支援できるようにする。
川崎近海汽船が運航する内航船を活用し、実用環境下で研究・開発を進め、2025年春までにシステム確立を目指す。
(プレスリリースより引用)
(藤原秀行)