温室効果ガス排出の正確な測定システムも目指す
AIを使ったデータ分析を手掛けるアイディオットは1月16日、AZ-COM丸和グループと連携し、3PLサービスの強化に向け、効率的な配車計画を策定できるアルゴリズムを共同開発すると発表した。温室効果ガス排出量を正確に測定できるシステムの実現も図る。
アイディオットは内閣府の「戦略的イノベーション創造プログラム（SIP）」が目指している物流の標準化に準拠したデジタルツイン（大規模な仮想空間）提供サービス「ADT（エー・ディー・ティー）」と、業務由来の温室効果ガス排出量を測定するサービス「Sim De Carbon（シム・デ・カーボン）炭素可視化シミュレーター」を提供。
AZ-COM丸和が両サービスを実際の業務に活用し、人材不足や小口配送の増加、原油価格高騰、カーボンニュートラルへの対応といった課題を解決できるよう、AIを活用した配車計画機能、需要予測システムの構築などを目指す。
ADTは物流業界の基礎データを数十種類のデータセットに集約したデジタルツイン。SIP「スマート物流サービス」研究推進法人に指導を受けながら、SIP物流標準ガイドラインに完全準拠し物流業界の標準化を目指している。
物流拠点、配送員、車両といった情報に加え、地図上に天候情報や現実の情報を入れ込み、リアルタイムで連動させた可視化シミュレーターとして運用する。
（藤原秀行）※いずれもアイディオット提供
