スマート物流EXPO、今秋にも発売目指す
商用EV(電気自動車)開発を手掛けるEVモーターズ・ジャパン(北九州市)は1月25~27日に東京・有明の東京ビッグサイトで開かれている物流関連技術の展示会「第2回スマート物流EXPO」に、新たな商用EV3車種のモデルを出展した。
このうち、EVのトラック「E1」(1t積みタイプ)と「E2」(2t積みタイプ)はラストワンマイル配送向けを想定。低床で荷室空間を高くし、ウォークインで積み込めるよう配慮している。
出展している「E2」タイプ
荷室はスライド式のドアを採用
低床のウォークインで乗り降り、積み込みしやすいよう配慮
最高速度は時速90kmで、1回の充電で走行できる距離(NEDC=試験モード)はE1が240km、E2が200kmを計画。
同社の独自技術「アクティブ・インバータ」を搭載しており、加減速時の無駄な電力発生を抑えることで世界トップレベルの低電費(ガソリン車の燃費に相当)を達成。バッテリーの長寿命化と長距離走行を実現している。
E1は120サイズの段ボールを約140個、E2は約160個積むことが可能と見積もっている。E1は普通免許で運転が可能。E2は準中型免許が必要となる。
同社の担当者はスマート物流EXPOで来場者から寄せられた意見なども踏まえて改良を重ね、今年秋にも発売にこぎ着けたいとの考えを明らかにした。
EVトラックと並んで、3輪の車両「トライク」もあらためて公開した。普通免許で運転が可能で、後ろに積むコンテナや物流や送迎、観光など多様な用途に沿ったものを準備する予定。最大積載重量は100kgを見込む。
3輪のトライク
(藤原秀行)