スペースの有効活用可能に、保管能力3倍以上と想定
精密測定機器・試験機器の商社タイムテクノロジージャパンは8月5日、空間物流ロボットの開発を手掛ける中国のSTONロボティックスの日本代理店としてサービス提供を開始したと発表した。
STONは2010年設立。独自の高出力分散制御システムを組み込んだ高性能の空間搬送ロボットや貨物の自動積み込みローディングロボットを展開している。現在までにSTONが手掛けたプロジェクトは1000以上に達し、米ゼネラル・モーターズ(GM)の一次サプライヤーとして、自動車パワートレイン加工自動化分野をリードしているという。
空間搬送ロボットは仕分けロボットにCNC工作機械・駆動技術、フォークリフト技術を組み合わせ、小型化したハイパワーキャビネットレス制御システムも活用することで、効率的な空中での仕分けを可能にしたスマート倉庫を実現。一般的な倉庫管理を建物の上部に移し、庫内スペースをより効率的に使えるようにしている。
空間搬送ロボット T800-MD
貨物自動積み込みローディングロボットは地面上の台車の位置に応じて、幅・奥行・高さ方向に自在に可変変形な適応型キャリッジ積載ロボット。市場にある大半の車両に対応可能とみている。
自動積み込みローディングロボット LAP35
車両への積込みの様子
導入により、短工期で立体的な倉庫に改修(高さ3~13mまでの倉庫を改修可能)できるほか、建設コストは通常のフォークリフト倉庫の5分の1から3分の1に抑制できると想定。通常倉庫の3倍以上の保管能力を持たせられるとみている。
最大負荷 |
5t |
繰返位置決め精度 |
±5mm |
設置電力 |
100KW |
工場高さ |
9~13m |
X軸最大ストローク |
200m+ |
最大スパン |
36m |
Y軸最大ストローク |
27m |
アームストローク |
4.8~6.2m |
Z軸最大ストローク |
60m/分 |
最短工期 |
1か月 |
金属加工業の導入事例
ケーブル産業の導入事例
(藤原秀行)※いずれもタイムテクノロジージャパン提供