テラドローンとMASC、日本空港コンサルタンツが2023年に都内初の「空飛ぶクルマ」飛行試験へ

テラドローンとMASC、日本空港コンサルタンツが2023年に都内初の「空飛ぶクルマ」飛行試験へ

2人乗り機体を公開、飛行距離は最長70km想定

テラドローン(Terra Drone)は9月16~19日に東京都大田区羽田空港の複合施設「HANEDA INNOVATION CITY(羽田イノベーションシティ)」で開かれた「羽田スマートシティ EXPO 2022 秋」で、垂直離着陸が可能な「空飛ぶクルマ」の機体「Ehng(イーハン)216」を公開した。

テラドローンは空飛ぶクルマの開発などを手掛ける一般社団法人MASC、空港業務に関するコンサルティングなどを展開している日本空港コンサルタンツ(JAC)と連携し、2023年に東京都で初めて、空飛ぶクルマの試験飛行を実施する予定。

MASCが機体、JACが垂直離着陸用飛行場「Vertiport(ヴァーティポート)」の運用システムをそれぞれ手掛ける。テラドローンは安全飛行に不可欠な運航管理システム(UTM)の機能強化を図る。政府は25年開催予定の大阪・関西万博で空飛ぶクルマを国内外に広くアピールする計画を打ち出しており、3者も目標達成への貢献を目指す。

機体は2人乗りで、地上からコントロールするか、自律飛行することを想定。複数の翼を備えた電動のマルチローター型で、機体の長さは約5.6メートル。現時点での性能は速度が最大で時速160キロメートル、移動距離は通常35キロメートル、最長70キロメートル、搭載可能重量(ペイロード)は220キログラム。


公開した機体


2人が搭乗できる

(藤原秀行)

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