【現地取材・動画】可搬重量100kg、コートや服をハンガーにかけたまま搬送も

【現地取材・動画】可搬重量100kg、コートや服をハンガーにかけたまま搬送も

GROUNDが開発の物流向けAMR新タイプ公開

GROUNDは1月27日、千葉県市川市の物流施設「DPL市川」内に設けているR&D(研究開発)施設「playGROUND(プレイグラウンド)」で、2022年12月に提供を開始した物流向けの自律型協働ロボット「PEER(ピア)」の新タイプをメディアに公開した。

PEERは庫内でピッキングする商品の棚の前まで自動的に移動し、取り付けているタブレット画面の指示に従ってピッキング、コンテナの中に入れていけば、作業を迅速に済ませられるのがメリット。

今回公開したのは可搬重量をそれまでの2倍以上の約100kgまで高めた「PEER100」で、重量のある物も運搬できるようにした。アパレル商品をハンガーにかけて移動できる架台も取り付けられるのも特徴。GROUNDは、従来のタイプは軽量で小型の日用雑貨品など、新しいタイプは衣料など重量があるものとそれぞれ使い分けを提唱している。


PEER100。架台を細長くして、コートやブラウスなどをハンガーにかけて搬送することもできる


従来のタイプ(右端から3台)とPEER100が並ぶ

さらに、ピッキング作業支援だけでなく、物流施設や工場の屋内で商品を運ぶ工程間自動搬送にも対応。稼働率を高め、導入に伴う業務効率化の効果をより高められるようにするのが狙いだ。工程間の自動搬送は場所を簡単に設定できるため、時間帯によって、ピッキング作業支援と工程間自動搬送にそれぞれ割り振るAMRの数を柔軟に変えられる。

PEERのロボット制御システムと、GROUNDが独自に開発した物流施設内のロボットや自動化機器を統合して管理・最適化できるシステム「GWES」を連動させれば、予想される業務量に最適なAMR台数の算出などが可能になる。


ロボット制御システムを通じ、AMRの現在地や稼働状況、生産性などを一目で把握できる

(藤原秀行)

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