西武HD、スマートロッカー使い駅や商業施設を「物流ハブ」化するサービスの実証実験

西武HD、スマートロッカー使い駅や商業施設を「物流ハブ」化するサービスの実証実験

生活動線上で好きなタイミングに即日受け取り、2023年中の本格稼働目指す

西武ホールディングス(HD)は1月27日、SPACER(東京都中央区)、セントラルオペレーション(埼玉県所沢市)と連携し、2月1日~3月31日までの2カ月間、専用の「BOPISTA」サイトで注文した商品を、首都圏10カ所・19拠点の受け取りステーションにある高機能なスマートロッカーで気軽に即日受け取りができる物流ハブサービス「BOPISTA(ボピスタ)」 の実証実験を行うと発表した。

専用ウェブサイトは1月31日午前9時に公開する。

スマートロッカーは遠隔操作、事前予約、時間指定による開閉、温度管理、キャッシュレス決済、ダイナミックプライシングなどに対応している。

西武グループは新たな事業創造の一環として、外部パートナーと連携しながら、グループが有するリアルな顧客接点とデジタルサービスを融合させたOMO(Online Merges with Offline)サービスの展開を積極的に推進している。

2021、22年にそれぞれ行った実証実験では、様々な商品を非接触で即日受け取ることが可能な駅配サービスを提供。スマートロッカーを物流のハブとした集約配送や西武鉄道を利用した駅間の商品輸送を行うことで、環境負荷軽減に貢献するとともに、社会インフラの一翼を担い、ひいてはサステナブルな社会の実現を目指している。

今回は過去の実証実験の経験を踏まえ、配送スキームの進化を図るとともに、池袋、西武新宿、所沢、紀尾井町、丸の内などに受け取りステーションを拡大。自宅や職場の近くといった生活動線上で“おでかけのついで”に、自分の好きなタイミングでスマートな商品の受け渡しができるようになる。

さらに、取扱商品ラインアップを拡充し、昨年の実証実験で好評だった「コストコ」の商品に加えて、ミールキット、生花、西武線沿線の新鮮ないちごといった農産物など、魅力的な全7ブランド・約100品の商品を、最短で当日3時間後から好きなタイミングで駅や商業施設などに設置された専用スマートロッカーで気軽に受け取ることができる。

実施期間と利用時間
■実施期間
2月1日(水)~2023年3月31日(金) 水~日曜日 【月・火曜定休】
※メンテナンスのために定休日以外にもサービスを停止する可能性がある

■受け取り可能時間
原則は注文から最短3時間後から2日後までの15~21時(一部商品は12時から)で指定することが可能。受け取り場所や注文商品とその在庫状況によって指定できる日時が異なる。
1月31日午前9時から注文受付、2月1日から商品受け取りを開始予定。3月31日まで受け取り可能とする予定。

サービス提供場所
池袋、西武新宿、所沢、丸の内、紀尾井町など10カ所19拠点

サービス利用料金(冷蔵、常温)
利用には「商品代金」と「サービス利用料」が必要。原則、顧客が指定する時間のロッカー受取枠1口(冷蔵と常温別)に対して、400~800円(税込)。一部の商品はサービス利用料が無料。

(藤原秀行)※写真などはいずれも西武HD提供

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