24~25年度に高速道SA・PAでEV急速充電器430口増設へ

24~25年度に高速道SA・PAでEV急速充電器430口増設へ

運営3社が計画公表

NEXCO東日本(東日本高速道路)、NEXCO中日本(中日本高速道路)、NEXCO西日本(西日本高速道路)の3社は4月19日、充電事業者と連携し高速道路のSA・PAでEV(電気自動車)・PHEV(プラグインハイブリッド車)向け急速充電器の整備に関する実績と今後の見通しを公表した。

政府が2030年までに国内で充電器を30万口設置するとの目標を掲げているのに応じ、23年度は129口の増設が完了。24~25年度に約430口の増設を目指す。

23年度は充電器1基で複数台のEV・PHEVが同時に充電可能なマルチコネクタタイプや、1口最大150kW級の急速充電器などの整備を進め、全国52カ所のSA・PAで急速充電器を増設した。

24年度は全国119カ所で約250口、25年度は114カ所で約190口をそれぞれ導入する予定。

22年度末に発表した通り、3社は25年度末までに急速充電器の充電口数を約1100口まで大幅に増設することを計画している。

26年度以降に設置するEV急速充電器については、設置者(充電事業者)を公募する方向で調整を進めている。

既に公表している通り、高速道路の路外に整備したEV急速充電器を、料金調整(ETC2.0搭載車を対象に、高速道路からいったん出て路外のEV急速充電器を利用した後、指定時間以内に高速道路へ戻った場合は高速道路を出ず走行し続けた場合の料金を適用する仕組み)で使えるようにする制度や新たな課金・決済の導入について、24年度から順次実施できるよう検討を進めている。

整備に際しては、高速道路におけるEV急速充電器の空白区間解消を念頭に置き、こうした空白区間から順次実施していく方針。

24年度は東海環状自動車道の大野神戸おおのごうどIC~山県やまがたIC間の開通に合わせて生じるEV急速充電器の空白区間の対策として、大野神戸IC近傍の道の駅「パレットピアおおの」での導入に向けた制度・機器の整備を進めていく予定。

23年度までの整備実績と24・25年度の整備予定(増設口数)

2020年度末
整備状況
2021年度末
整備状況
2022年度末
整備状況
2023年度末
整備状況
2024年度末
整備見通し
2025年度末
整備見通し
402口 429口
(+27口)
511口
(+82口)
640口
(+129口)
888口
(+248口)
1,073口
(+185口)


マルチコネクタタイプ(6口)EV急速充電器(上:東北自動車道 蓮田SA上り線 下:名神高速道路 草津PA下り線)


150kW級EV急速充電器(伊勢湾岸自動車道 湾岸長島PA上り線)

(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用

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