センシンロボティクス、様々な建設ロボットを一括で遠隔操作・管理するソリューションを竹中工務店と共同開発

センシンロボティクス、様々な建設ロボットを一括で遠隔操作・管理するソリューションを竹中工務店と共同開発

人手不足に対応、4月に第1弾のレンタル運用開始見込む

センシンロボティクスは2月2日、竹中工務店と共同で様々な建設ロボットを遠隔操作・管理する「UGV遠隔操作ソリューション」を開発したと発表した。


UGV遠隔操作ソリューションと検証用UGVのJACKAL

建設業界は深刻な人手不足が続き、2024年度より残業規制が強化されることもあり、ロボットを活用したDXの必要性が高まっている。日々状況が変化する施工中の現場でロボットを活用した作業の完全自動化は技術やコストの面で導入が難しく、より柔軟に対応できる遠隔操作に注目が集まっている。

しかし、ロボットの種類の増加、機能の高度化に伴い、ロボットごとに異なる遠隔操作インターフェースが乱立しており、現場作業員が個別に操作方法を理解しなければならないことが円滑な導入を阻む一因になっている。

そこで両社は一定要件を満たすロボットであれば同一システムで遠隔操作ができるソリューションの開発にこぎ着けた。身近にあるゲームコントローラで、PC上の遠隔操作画面から離れた場所のロボットを操ることができる。360度カメラを搭載し、遠隔で現場を管理する業務を対象に利用を検討していく方針。

現時点ではCLEARPATH ROBOTICS(クリアパスロボティクス)製のUGV(自動配送ロボット)「JACKAL(ジャッカル)」に対応しており、その他ROS(ロボット開発システム)を利用しているロボットであれば連携が可能。同一システムとユーザインターフェースを介して操作することで、ユーザーがロボット遠隔操作を新たに理解する手間を極力抑えられるようにしたい考え。

4月にはソリューションの第1弾として「JACKAL」のレンタル運用を開始する予定。様々な活用シーンに合わせたロボットの種類を増やし、建設業界全体のレンタル運用についても随時展開していくことを念頭に置いている。

さらに、2023年上期には竹中工務店が開発した「建設ロボットプラットフォーム」と連携し、遠隔操作を必要とするロボットに順次対応、実用化を図る。

(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用

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