全体でも0.2%プラスと小幅
ヤマト運輸が2月6日公表した1月の小口貨物取扱実績によると、宅急便と宅急便コンパクト、非対面の受け取りが可能なEC向け新サービス「EAZY」の合計は前年同月比0.2%増の1億4530万1599個で、7カ月続けてプラスとなった。
住戸のポストに入り、ECやフリーマーケットに使われることが多い小型の「ネコポス」は0.8%増の3246万2600個。2015年の取り扱い開始以降、伸びが持続している。
ただ、いずれも伸び幅は22年12月から縮小した。1年前の22年1月の対前年伸び率を見ても、それぞれ7.1%、15.1%だった。小売業界では物価上昇や新型コロナウイルス感染拡大に伴う行動制限の緩和などでEC市場の伸びに鈍化の兆しが出ているとみる向きもあり、その影響が出ている可能性がある。
宅急便全体の実績は公表していないが、ロジビズ・オンラインが昨年公表の前年同月実績と単純比較したところ、0.3%増の1億7776万4199個。20年2月以来、36カ月連続で前年同月実績を上回ったとみられる。
企業がメーンのクロネコDM便は1月が2.6%減の6266万3110冊と、宅配とは対照的にさえない動きが続いている。
(藤原秀行)