4カ月実施、CO2排出は1.8t縮小
Yper(イーパー)は2月6日、簡易宅配ボックス「OKIPPA(オキッパ)」を活用した約4カ月間の実証実験を長野県諏訪市で実施したと発表した。
実験の結果、再配達率は84.6%削減し、宅配時のCO2排出量も約1.8tの削減と、大幅な効果が実証されたという。実証実験を通じて市民モニターの脱炭素社会実現への関心が高まった。
■実証実験概要
期間:2022年8月13日~12月30日
モニター数:478名(諏訪市在住者)
調査方法:隔週アンケート(調査の依頼と回答はインターネットが基本)
調査項目:
<事前調査(申込時)>
年代・住居形態・家族構成・職業・ECサイト活用頻度・最近1年間の再配達頻度
<隔週の調査>
対面での受取回数・置き配バッグ活用回数・再配達回数およびその理由 他
<終了時調査>
利用の感想・効果有無の検証 他
実証実験前の事前アンケートでは、市民モニターの72.8%が30~50歳代で占められ、働く世代が多く、全体の約半数が子育て世代だった。また、市民モニターの95.6%がインターネット通販を利用し、91.9%が3分の1以上の荷物で再配達になっており、日中不在がちでネット通販を多用する人が参加していることが分かったという。
モニター期間中に置き配バッグを活用して受け取られた荷物は延べ3865個に達し、期間中の再配達率は84.6%削減できたという。
また、置き配という生活に身近な施策による「ライフスタイルの変革」を狙った取り組みを通じて、72.2%の人が脱炭素社会実現への関心が高まったという。
(藤原秀行)※いずれもYper提供