セイノーHDとエアロネクスト、岩手で次世代高度技術活用した新たな「中山間地域のドローン配送」実証実験

セイノーHDとエアロネクスト、岩手で次世代高度技術活用した新たな「中山間地域のドローン配送」実証実験

高齢化で免許返上が課題に、買い物代行など実現目指す

岩手県岩手町とセイノーホールディングス(HD)、エアロネクスト、同社子会社でドローン物流を手掛けるNEXT DELIVERYの4者は2月17日、岩手町内で、次世代高度技術を活用し、より新しい物流サービスの構築を目指す「中山間地域におけるドローン配送」の実証実験を行ったと発表した。

セイノーHDとエアロネクストが開発を推進する、ドローン配送と陸上輸送を融合した新スマート物流「SkyHub(スカイハブ)」の社会実装を目指し、実験を行った。実際のドローン飛行などのオペレーションはNEXT DELIVERYが担当、無事成功した。


出発式に臨んだ(左から)岩手町・吉田和彦副町長、岩手町議会・武田茂議長、岩手町・佐々木光司町長、セイノーHD・和田悟ラストワンマイル推進チーム課長、エアロネクスト・伊東奈津子執行役員グローバルCMO


一方井小学校に向けて緊急物資やメッセージボードを搭載して飛行するドローンを見守る沼宮内小学校と川口小学校の児童たち(森のアリーナ駐車場)


ドローンで配送された一方井小学校からのメッセージボードの入った箱をスタッフから受け取る沼宮内小学校の代表児童(森のアリーナ駐車場)

岩手町は2020年7月、国から「SDGs未来都市」に選定され、その推進の一環として「いわてまち地域エネルギーラボ」を実施。21年には「岩手町環境・エネルギー戦略構想」の大枠をまとめ、「岩手町環境・エネルギー戦略基本計画」の策定へとつなげた。スマートシティの推進や脱炭素社会の構築、地域課題解決に向けた新たな取り組みを模索しており、その一環として今回の実証実験に踏み切った。

今回の実証実験は、一方井地区にて住民の理解度向上、地域課題の洗い出しを目的として仮設の「ドローンデポ」と「ドローンスタンド」を設置して実施。一方井地区の住民の多くは市街地まで車で買い物に行っており、高齢者率も岩手町全体では39.9%に達するのに対し、50%近い地区もあり免許返納が地域課題として浮上している。

今後は買い物難民へ向けての買い物代行サービスの検討も進め、医薬品配送、フードデリバリーの配達代行、共同配送や貨客混載なども組み込み、地域コミュニティ活性化を目指した取り組みを推進する予定。

今回の実証は中山間地域で災害が発生したケースを想定し、物資支援と一方井小学校の児童へのメッセージ配送を行った。

エアロネクストがADSLと共同で開発した物流専用ドローン「AirTruck(エア―トラック)」を投入し、森のアリーナから離陸し一方井小学校グラウンドで待つ児童へ届けた。


実証実験に使用した日本発物流専用ドローン「AirTruck」


今回ドローン配送された緊急物資(チョコレート)・医薬品を想定した空箱・メッセージボード・記念バッジ

(藤原秀行)※写真はいずれもセイノーHDとエアロネクスト提供

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