ファーロスターとミサワホーム、「空からの配送」可能なドローン離着陸場付き住宅の普及へ連携

ファーロスターとミサワホーム、「空からの配送」可能なドローン離着陸場付き住宅の普及へ連携

埼玉・寄居町に研究施設整備、独自の自動管制技術活用しラストワンマイルの人手不足克服図る

先進安全自動車(ASV)や無人運航船など次世代モビリティの運航管理技術開発を手掛けるファーロスター(東京都新宿区四谷三栄町)は3月6日、ミサワホームの協力を得て、埼玉県寄居町に研究拠点「FaroStarLABO」(600㎡)を構築すると発表した。宅配現場の人手不足を考慮し、問題解決のための広域実証試験に向け、両社で連携を開始する。

FaroStarLABOはドローンポート(専用離着陸場)付き住宅を想定した施設。ミサワホームの設計施工で今年5月に着工、10月中旬ごろの完成を予定している。

ファーロスターとミサワホームは同施設を使い、近隣の高速道路パーキングエリア周辺や物流施設からこの施設までドローンで輸送する「空からの配送」を2024年度中に実現するために協力。物流現場の人手不足など社会課題解決への貢献を図る。

ファーロスターは、これまで次世代モビリティが「ぶつかれない世界」を実現する衝突回避自動管制技術を活用した安全な運航インフラの開発を推進してきた。一方、ミサワホームは住宅とロボティクス技術の融合に向けた研究開発に注力している。

両社の持つ技術や知見を組み合わせ、ドローンポート付き住宅の普及と、配送における自動化・効率化を目指す。


室内から見た住宅用ドローンポートのイメージ(ファーロスター提供)

(藤原秀行)

テクノロジー/製品カテゴリの最新記事