日本初、最長175キロメートル飛行の長距離ドローン物流実証実験へ

日本初、最長175キロメートル飛行の長距離ドローン物流実証実験へ

プロドローンとKDDI、3自治体が構想発表、21年の運用開始目指す

ドローン(無人飛行機)メーカー大手のプロドローン(名古屋市)とKDDI、三重県志摩市、愛知県蒲郡市、静岡県御前崎市は9月3日、国内で初めて、ドローンが最長約175キロメートルを飛ぶ長距離のドローン物流実証実験を行うと発表した。

プロドローンが開発するシングルローター(単一翼)型ドローンを採用するとともに、KDDIの高速携帯電話通信(LTE)網なども活用。トラックドライバーなど物流業界の深刻な人手不足をにらみ、50~100キロメートル程度を運ぶ物流にドローンを応用できるかどうか検証を重ね、2021年下半期の運用開始を目指す。

両社と3市は同日、名古屋市内のプロドローン本社内で実験に関する協定を締結した。プロドローンの河野雅一社長は締結後、記者団に対し「ドローン物流の実運用に向け、長距離で広範囲、継続的な実証実験によるデータ取得が必要。中長距離配送型のドローンを確立し、“空の産業革命”実現に貢献していきたい」との意向を強調した。


実験に用いるドローンのモデル

実験は、20年にかけてプロドローンが長距離輸送の可能なドローンを開発。併せて、21年にかけて志摩市周辺の30キロメートル程度を手始めに、志摩市~蒲郡市の70キロメートル程度、志摩市~御前崎市の175キロメートル程度をそれぞれ実際に飛行するとの流れを想定している。


実験のルート(プロドローン提供)※クリックで拡大

実験で得られた成果を基に、21年の10~12月ごろをめどに、まずは1日1~2便の運用をスタートした後、最終的には1時間ごとに1便程度の頻度まで高めることを視野に入れている。運用開始にこぎ着けるため、実証実験で風など気象条件から受ける影響の程度などを調べ、データを収集する。両社などは災害時の物資輸送などにも長距離飛行可能なドローンを投入していきたい考えだ。


協定締結後の記念撮影に応じる(左から)志摩市の竹内千尋市長、蒲郡市の稲葉正吉市長、御前崎市の鴨川朗副市長、KDDI経営戦略本部の前田大輔次世代基盤整備室長、プロドローンの河野雅一社長

(藤原秀行)

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