5000坪、センサーメーカーのifm efectorと賃貸借契約締結へ
プロロジスは3月10日、東京都大田区北糀谷で、2020年に提供を始めたマルチテナント型の都市型賃貸用物流施設「プロロジスアーバン」シリーズの最新案件として、「プロロジスアーバン東京大田1」が竣工したと発表した。
「プロロジスアーバン東京大田1」外観
プロロジスアーバン東京大田1はシリーズで5棟目。ドイツに本社を置くセンサーメーカーifm electronic gmbhの日本法人ifm efectorと賃貸借契約の締結を予定しており、その他の区画で引き続き入居企業を募集する。
プロロジスアーバン東京大田1の立地
プロロジスアーバン東京大田1の開発地は東京都大田区内陸部に立地し、首都高速道路の羽田出入口から約9分で羽田国際空港に近接。産業道路の国道131号に面し、開発地から約15分で品川や大井町、約30分で武蔵小杉や日吉、川崎、横浜などのエリアへ到達できる地の利の良さが強み。
宅配便の拠点も近くに複数存在しており、環状7号線・環状8号線などの幹線道路にも囲まれている利点を生かし、都内広域配送や、川崎・横浜方面への配送拠点として運営が可能。プロロジスは即日配送やラストワンマイル拠点としても理想的な立地とみている。
京浜急行本線の梅屋敷駅から約1.1㎞と徒歩圏内にあり、ターミナル駅のJR蒲田駅からも約2㎞。
ラストワンマイル配送拠点にとどまらず、都心部における価値ある「ワークプレイス」を提供することをコンセプトに開発した。地上4階建て、約5000㎡と通常の「プロロジスパーク」ブランドの物流施設よりコンパクトなサイズとなっている。
全フロアでオフィスビルと物流施設の両機能を併せ持つ設計を採用。長尺物の保管、医療機器や業務用印刷機など重量物のショールーム兼配送拠点、音響・映像スタジオ、ダークストアといったマルチユースに対応できるようにしている。
倉庫内に水回りの将来設置が可能。セントラルキッチンやプロトタイプ開発拠点とデモルームの併設など、既存のオフィスや物流施設・工場の垣根を超えた新たなビジネス拠点としての利用を見込む。
1階は低床バースの計画で、共用荷さばきスペースから、2台の荷物用エレベーターで上階倉庫へ縦搬送できる。2~4階の倉庫には空調を実装し、最小区画約640㎡から利用可能。1・2階は1.5t/㎡、3・4階は1.0t/㎡の床荷重を持たせ、いずれも1.5t用フォークリフトの走行が可能。
3・4階のルーフバルコニーは、入居企業がリフレッシュスペースとして利用できるよう準備した。
プロロジスアーバン東京大田1(エントランス)
プロロジスアーバン東京大田1(4階ルーフバルコニー)
【プロロジスアーバン東京大田1 施設概要】 | |
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名称 | プロロジスアーバン東京大田1 |
開発地 | 東京都大田区北糀谷1-12 |
敷地面積 | 2,013.15㎡(608.98坪) |
延床面積 | 5,038.48㎡(1,524.14坪) |
構造 | 地上4階/鉄骨造 |
着工 | 2022年2月 |
竣工 | 2023年3月 |
(藤原秀行)※いずれもプロロジス提供