高速道の中長期的な整備計画、今夏めどに策定

高速道の中長期的な整備計画、今夏めどに策定

国交省が審議会道路部会で方針説明

国土交通省は3月11日、東京・霞が関の同省内で、社会資本整備審議会道路分科会の国土幹線道路部会(部会長・朝倉康夫東京工業大環境・社会理工学院教授)を開いた。

国交省の担当者は高速道路の安全性や信頼性、利便性を向上させるための中長期的な整備方針「高速道路における安全・安心計画(仮称)」を、今年夏ごろをめどに策定する方針を説明。暫定2車線の区間の中から優先的に4車線化していく箇所などを盛り込む考えを示した。


高速道路の整備方針などについて意見交換した部会の会合

同計画にはこのほか、20年までに逆走事故ゼロとした目標達成に向けた具体策、自動運転の実現を後押しする施策、高速トラック輸送の効率化支援、大雪時の交通確保などが盛り込まれる見通し。

同日の部会では、国交省が先日発表した、財政投融資(財投)を活用して全国の高速道路で暫定2車線区間のうち防災の観点から先に4車線化する16カ所を提示、委員から了承を得た。同時に、4車線整備の財源をどのように確保していくかを明確に示すことなどの注文が出された。

部会の冒頭に国交省の池田豊人道路局長があいさつし、「暫定2車線の区間は有料道路だけで1600キロメートルあり、どのように早急に4車線化していくかが大きな課題」と強調した。

(藤原秀行)

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