SkyDriveとカナダのVPortsが業務提携、UAE・ドバイのエアモビリティ市場に参入

SkyDriveとカナダのVPortsが業務提携、UAE・ドバイのエアモビリティ市場に参入

「空飛ぶクルマ」などの早期社会実装図る

「空飛ぶクルマ」や物流ドローンの開発を手掛けるSkyDriveは3月17日、カナダで空飛ぶクルマの離着陸設備などを手掛けるVPorts and Air Traffic Management(Vポーツ・エア・トラフィック・マネジメント)と双方の事業開発および市場拡大に向け、Vportsがアラブ首長国連邦(UAE)・ドバイに設置する予定のAdvanced Air Mobility(先進的エアモビリティ、AAM)・インテグレーター・ワールド・センターを活用した技術とビジネス面での協業に関する業務提携の覚書を締結したと発表した。

SkyDriveは現在、小型で電動・2人乗りの空飛ぶクルマ「SkyDrive式 SD-05型」の開発を推進。2021年10月には国土交通省がSD-05の型式証明申請を受理済みで、空飛ぶクルマとして日本初の型式証明取得を目指している。

VPortsは、AAMのインフラにおける設計、建設、運用のグローバルリーダーとして、ドバイ・サウス内に世界初のAAM・インテグレーター・ワールド・センターを設立するため、昨年12月にMohammed bin Rashid Aerospace Hub(MBRAH)と戦略的提携について合意。設立計画の一環として、MBRAHとアラブ首長国連邦民間航空総局(GCAA)の協力の下、AAMの主要プレーヤーと協業することによって湾岸協力理事会(GCC)参加国で空飛ぶクルマなどの新たな市場を開拓し、イノベーションを展開していきたい考え。

SkyDriveはAAM産業の国際的な成長を促進し、電動垂直離着陸機(eVTOL)の認証を加速させるためのインフラの一つとして、VPortsがドバイに設置するAAM・インテグレーター・ワールド・センターの活用を検討。両社は、空飛ぶクルマの社会実装という共通の目標に向かって、今後も協業を継続する。

(藤原秀行)

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