三菱商事やENEOSと連携、ラストワンマイル領域の人手不足への対応図る
配送したい荷物と運び手を仲介するマッチングアプリ「DIAq(ダイヤク)」を展開しているセルートは3月30日、三菱商事とENEOSが推進している、ガソリンスタンド(サービスステーション、SS)を活用した配送効率化事業に参加すると発表した。セルートと両社で共同研究契約を締結した。
共同研究でセルートは東京・神奈川・埼玉・千葉に位置するENEOSのSS約100カ所を通過型物流拠点として活用し、全国主要都市を中心に展開中のDIAqを通じて、大手オンラインショッピングサイトの商品を届る実証実験に参加する。実施期間は今年4月中旬から約1カ月の予定。
併せて、三菱商事とENEOSが2023年度前半に設立予定の合弁会社「Life Hub Network(ライフ・ハブ・ネットワーク)」に対し、セルートが事業化検証パートナーとして、主に配送の立ち上げ業務や各種管理業務について支援する。さらに、DIAqを介して配送要員の確保にも貢献することを目指す。
配送効率化は、運送現場の深刻な人手不足を踏まえ、ENEOSが全国1万2000カ所以上に張り巡らせているSSのネットワークを荷物の一時保管かつ最終配送拠点として活用し、最終配送拠点から配送先までのラストワンマイルを短縮、配送効率化に貢献していくことを目指している。
(藤原秀行)※写真はプレスリリースより引用