KKR傘下で3PLなど国際事業拡大図る
4月1日付で社名を「日立物流」から変更したロジスティードは4月3日、本格的に新体制の稼働を始めた。
新たに、グループ全体を統括する持ち株会社「ロジスティードホールディングス」が4月1日付で発足。持ち株会社の議決権付株式はKKRが90%、日立製作所が10%を保有している。ロジスティードHDの下に事業を管理するロジスティードグループ、さらにその下に事業全体のけん引役となるロジスティードが収まる形となっている。
ロジスティードHDとロジスティードグループはKKRの関係会社が4月1日付で新会社に移行した。ロジスティードはKKRから社外取締役を受け入れるなど協力体制を構築。KKRが国内外に展開している幅広い企業ネットワークを駆使し、3PLなど国際事業の拡大を図る。将来の再上場も視野に入れている。
ロジスティードの新体制
ロジスティードは3月31日、新体制スタートに際し、グループの役員と従業員向けのキックオフイベント「 Taking on the Future LOGISTEED 」を開催。中谷康夫会長(CEO=最高経営責任者)と髙木宏明社長(COO=最高執行責任者)からのメッセージとして、以下を発信した。
その想いを社会の力に変えるために、私たちは「LOGISTEED」を社名に掲げ、新たな一歩を踏み出します。
私たちは物流が新領域で得られる力を、世の中が未来へと前進するための力に変えていき、業種を超えたパートナーとともに、物流に新たなイノベーションを起こしていきます。
そして、先進のテクノロジーとの融合で、まだない答えを導き出し、ビジネスを動かし支える物流であるだけでなく、社会に活力を、くらしに豊かさを、そして未来に希望を届ける物流をめざすのです。
こうして新たな一歩を踏み出す私たちの行動の指針となるのが「LOGISTEED WAY」です。
これは、グループ全体のあり方と進むべき道を示したものであり、私たちが全ての意志決定する上での起点となるものです。
「LOGISTEED WAY」をもとに、みなさん一人ひとりが新たな領域に挑み、グループで一丸となって、「LOGISTEED」 を大きく前進させていきましょう。
LOGISTEEDホログラムを囲んだ記念撮影に臨む中谷会長CEO(左)と髙木社長COO(ロジスティード提供)
新たな行動指針「LOGISTEED WAY」はコンプライアンス、カスタマーフォーカス、イノベーション&エクセレンス、ダイバーシティ&インクルージョン、サステナビリティを根幹に設定。業務の革新、脱炭素の推進、グループ内の多様性維持などを打ち出している。
「LOGISTEED WAY」のイメージ(いずれもプレスリリースより引用)
(藤原秀行)