被災状況をリアルタイムに収集・共有、職員の稼働削減図る
防災テックベンチャーのSpectee(スペクティ)は4月20日、NTT西日本グループで情報システム提案などを手掛けるNTTビジネスソリューションズ(BS)と連携し、ICTを活用して災害時の迅速な情報収集・共有ができる新しい防災DXサービス「Spectee Pro for elgana」の提供を同日開始したと発表した。
「Spectee Pro for elgana」は、スペクティが提供するAIリアルタイム危機管理サービス「Spectee Pro」と、NTTBSが提供するビジネスチャット「elgana(エルガナ)」を組み合わせ、情報収集効率・精度や情報共有機能の向上を実現。
「Spectee Pro」の地図・ダッシュボード上に、「elgana」で撮影した画像と作成した文章を投稿する仕組みを新たに構築し、「elgana」のチャット機能も用いて、クローズドな環境で情報共有できるようになる。災害時のリアルタイムな情報収集・共有を可能にし、発災時における迅速な初動行動につなげられると見込む。
新サービスはNTTBSが提供を開始する。
■サービスの特徴
新サービスは「elgana」を通して投稿した現場の情報に対し、投稿者名を表示。その投稿者名をクリックすると「elgana」のトーク画面が立ち上がり、投稿者にメッセージを送ることができる。「Spectee Pro」の画面を確認している本部職員と投稿者の双方向でやり取りが可能になる。
また、「Spectee Pro」で取得した危機情報を「elgana」に通知することで、危機情報の確認漏れを防ぐとともに、チャット機能を駆使して組織内で危機情報の共有をすることも可能。「elgana」のアンケート機能を避難所の物資状況確認などに活用することにも対応している。
「Spectee Pro」で提供されるSNS等の災害情報と、災害現場で職員が「elgana®」で共有した信頼性が高い情報を、合わせて地図上に表示することで、都度更新される危機情報をリアルタイムに確認できるようにしている。
(藤原秀行)※いずれも両社提供