フェリシモがネット通販会員調査、普及進む実態示唆
カタログ販売大手のフェリシモは4月20日、国土交通省の「再配達削減PR月間」に併せてインターネットで実施した、自社通販会員向けの「再配達・置き配についての意識調査」(有効回答数1万6006件)の結果を公表した。
同社は「ネットショッピングの利用が増えたことで宅配便の受け取りが増えていることと、再配達への関心度の高さ、配送員の負荷を減らすために置き配を利用している人が多いことなどが分かった」と指摘した。具体的には、再配達に関心があると回答した人が9割に達し、「置き配」を使ったことがある人も6割に上った。
・年代:10~40代:38%、50~60代:60%、70代以上:2%
・性別:主に女性
・職業:会社員(正社員・契約社員)33%、パート・アルバイト27%、専業主婦23%など
各設問への回答状況を見ると、「宅配便での受け取り頻度が1年前よりも増えたか減ったか」との問いに対し、「とても増えた」「少し増えた」と回答した人が全体の47%に到達。増えた理由を複数回答で尋ねると「ネット通販での買い物が増えた」が76%と圧倒的に多かった。
宅配便について、「ほぼ毎回1回で受け取れている」が35%、「再配達になることもあるが1回で受け取れることの方が多い」が54%、「1回では受け取れず再配達してもらうことの方が多い」が10%、「ほとんど1回では受け取れない」が1%。再配達にならないよう消費者が心掛けている可能性があることがうかがわれた。
宅配便を1回で受け取るためにしていることを複数回答で聞くと、最も多かったのは「日にちや時間帯が事前指定できる荷物はしておく」で32%だった。「配達予定日・時間帯に在宅しておく」(23%)、「配送状況の通知メールサービスや配送会社のアプリを活用している」(16%)、「置き配を活用している」(13%)と続いた。
「宅配便における再配達が社会的な問題となっていることを知っていますか」と聞いたところ、「知っているし関心がある」が88%と圧倒的。「知らなかったが関心がある」が6%で合わせると94%に上り、関心度が非常に高いことを示した。
「”置き配”で今までに荷物を受け取ったことがありますか」との質問には、63%が「受け取ったことがある」を選択。置き配を利用する理由を複数選択で聞くと、「配送員の負荷を減らせる」が25%で最も多かった。
(藤原秀行)※グラフはいずれもフェリシモ提供