旭化成エンジと商船三井、舶用モーターの異常予兆検知するサービスを実用化

旭化成エンジと商船三井、舶用モーターの異常予兆検知するサービスを実用化

陸上プラントで培った振動診断技術の応用に成功

旭化成エンジニアリングと商船三井は5月24日、舶用モーターの状態監視サービス「V-MO(Vessel Vibration Visualization Monitor)」を共同で開発したと発表した。

販売窓口の富士貿易を通じ、同日に国内外の船社や船舶管理会社向けにV-MOの販売を開始、安心・安全な運航の実現を後押しする。

V-MOは船舶搭載のモーターに振動センサーを設置し、計測データを解析してモーターの異常検知と原因診断、継続した状態監視を可能にする。データ解析は旭化成デジタル共創本部の知見も活用している。

計測データはクラウドに送信し、船上だけでなく陸上でもモーターの状態を監視できるよう配慮している。旭化成グループが陸上プラントで培った振動診断技術の舶用展開に成功した。

共同プロジェクトは2017年に始まり、商用化を目指した試運用を22年度に完了、実用化にこぎ着けた。商船三井は複数の運航船へV-MO搭載を視野に入れている。


実証を行ったコンテナ船(いずれも両社提供)

(藤原秀行)

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