秋田でほぼ半世紀貨物鉄道続けた臨海鉄道が解散、名実ともに姿消す

秋田でほぼ半世紀貨物鉄道続けた臨海鉄道が解散、名実ともに姿消す

事業は21年4月に廃止済み

JR貨物は5月23日、グループで鉄道貨物輸送事業を手掛けていた秋田臨海鉄道(秋田市、持ち分法適用会社)が5月22日付で解散したと発表した。同事業は2021年4月1日に廃止していた。

秋田臨海鉄道は1970年、秋田県や当時の国鉄などが出資する第3セクターの地方貨物鉄道事業者として発足。約7.9kmの路線を活用し、秋田県臨海部を発着する物資の輸送に半世紀近く携わってきた。

しかし、トラック輸送拡大などのあおりで近年は輸送量が低迷していた。今年4月末でレールや踏切設備の撤去など原状回復工事が完了したため、会社解散の手続きに踏み切った。

(藤原秀行)

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