ヤマトとJALの貨物専用機、改修済み1号機は10月下旬に日本到着へ

ヤマトとJALの貨物専用機、改修済み1号機は10月下旬に日本到着へ

24年4月の運航開始向け準備進む

ヤマトホールディングス(HD)と日本航空(JAL)は6月6日、2024年4月に運航開始を予定している貨物専用機の導入に際し、旅客機から貨物専用機への改修を5月8日にシンガポールのSTエンジニアリングで開始したと発表した。

改修を終えた航空機が10月下旬に日本へ到着した後、11月下旬から運航乗務員の飛行訓練を実施し、運航開始に向けた準備を着実に進める方針。

導入している3機は全て受領を完了。9月中旬をめどに1号機が改修を終える計画。2・3機目はフランスで駐機中。

貨物専用機への改造プログラムは、エアバスとSTエンジニアリングが出資しているドイツのエルベ・フルクツォイヴェルケ(EFW)が担当。シンガポールでは、EFWの管理監督の下、STエンジニアリングが改修作業を手掛けている。

運航を担うJAL連結子会社のスプリング・ジャパンは2023年11月下旬から、実機(エアバス A321 ceo P2F型機)を使った飛行訓練を実施する。

想定しているコースは成田空港⇒北九州空港⇒関西空港⇒成田空港(2回/日)で、1日当たり6区間を飛行する。

最大搭載重量:28t/機(10t車約5~6台分)
搭載コンテナ:AAYコンテナ(メインデッキ)14台、AKHコンテナ(ロワーデッキ)10台

(藤原秀行)※いずれもヤマトHDとJAL提供

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