生産拠点周辺の災害などリスク情報を速やかに把握可能
東芝デジタルソリューションズとSpectee(スペクティ)は6月19日、東芝デジタルソリューションズの戦略調達ソリューション「Meister SRM」で収集・蓄積したサプライチェーンの情報を、スペクティのAIリアルタイム危機管理ソリューション「Spectee Pro」と連携、サプライチェーン情報を活用して災害発生時の初動対応を迅速化するサービスの提供を同日開始したと発表した。
バイヤーやサプライヤー自社とサプライチェーン傘下の生産拠点周辺で発生する有事情報をより迅速に把握、調達部門やサプライヤーにおける初動対応の迅速化が可能になるとみている。
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大(パンデミック)やロシアのウクライナ侵攻、多発する自然災害などでサプライチェーンの寸断・混乱が頻繁に起きているのに対応する。
ユーザー企業が「Meister SRM」で収集・蓄積した調達品目ごとのサプライチェーン情報(生産拠点名、位置情報など)を「Spectee Pro」上で確認できるよう、「Meister SRM」で「SpecteePro」向けサプライチェーンデータのダウンロード機能を標準で提供する。
「Spectee Pro」は自社の管理する生産拠点周辺で危機事象が発生した場合、あらかじめ登録したバイヤーやサプライヤーにメールで通知する機能(拠点登録機能)を提供しており、ユーザー企業はSNSなどから取得した災害等のリスク情報と「Meister SRM」のサプライチェーン情報を組み合わせ、サプライヤーの生産拠点の周辺で発生したリスク情報を迅速に覚知できる。
ユーザー企業はメール通知に記載されているSNS情報や、「Spectee Pro」が保有する現場の画像や動画データを用いて状況を確認し、対応策の判断を効率良く的確に行えるようになると想定。さらに、メール通知に加えて「Spectee Pro」のダッシュボード上で地図と合わせて被害状況を確認することも可能になる。
Meister SRMとSpectee Proの連携イメージ(プレスリリースより引用)
(藤原秀行)