豊田通商、アルゼンチンでラストワンマイル配送のデジタル化支援するムーバに4.2億円出資

豊田通商、アルゼンチンでラストワンマイル配送のデジタル化支援するムーバに4.2億円出資

最適配送計画作成など提供

豊田通商は6月27日、中南米でラストワンマイル物流の業務デジタル化支援システムを展開しているアルゼンチンのMOOVA(ムーバ)が実施した総額500万ドル(約7億円)の資金調達ラウンドで、リードインベスターとして約300万ドル(約4億2000万円)を出資したと発表した。

中南米は旺盛なeコマース需要に伴いラストワンマイル配送の需要が飛躍的に増加、今後も拡大が見込まれている一方、物流業界は再配達増加やドライバー不足などの課題が顕在化している。

ムーバは「ラストワンマイルの再創造」をビジョンに掲げ、ラストワンマイル配送業界のデジタル化を積極的にサポート。「ラストワンマイル配送事業」で中南米6カ国(アルゼンチン、メキシコ、コロンビア、チリ、ペルー、ウルグアイ)で荷主とドライバーをつなぐデジタルプラットフォーム「MOOVA(ムーバ)」を運営している。

さらに、「ラストワンマイル配送SaaSの提供事業」として、運送会社向けに最適配送計画や配車マッチングなどの機能を提供、物流業界全体の効率化とカーボンニュートラルの推進を図っている。

豊田通商は出資することでムーバの事業拡大を支援するとともに、豊田通商グループのグローバルネットワークを生かした協業を展開したい考え。中南米地域で豊田通商グループのモビリティ領域を中心とした事業に対し、ムーバのサービスを活用するなどシナジーの創出も視野に入れている。

(藤原秀行)

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